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アンティークを知るために1
私の巴里 アンティーク

 朝吹登水子著 文化出版局

フランス文学の翻訳で知られる著者のアンティークについての随想です。日本人でフランスアンティークをこれほどゴージャスに語った本は他に無いかもしれません。1979年に刊行されたものですから少し時代がかった感じもするかもしれませんが、アンティークを知りたい方にはおすすめします。若いころに銀座メルサにあった朝吹さんのお店に伺いご本人とお話ができたことは私の大切な思い出です。たいへん気品のある素敵な方でした。

デミタスコスモス

塩谷哲夫解説 文化出版局

鈴木康裕、登美子夫妻の個人のデミタスコレクション400点のなかから逸品ばかりを収録した作品集です。ため息が出そうなくらい素晴らしいデミタスがページをめくるごとに登場します。「小さな器に込められた職人仕事のすばらしさに魅せられて、資料的な価値より美しさを基準に蒐集を重ねた」というコレクションは、御夫妻の「秘密の花園」のようです。各窯の刻印の変遷などもていねいにまとめられています。静かな午後に開いてみたい本です。

英国アンティーク PART2

テーブルを楽しむ

大原照子著 文化出版局

料理研究家として有名な著者の夢が英国アンティークショップを開くことだったとこの本で初めて知りました。料理が天職でいらしたと思っていましたのに、アンティークに心酔していらしたのですね。料理は器なしでは語れませんから当然なのかもしれません。とにかく素晴らしいコレクションです。珍しい品物も多くたいへん勉強になりますし、買い付けの旅案内も巻末に載せられていますから、実際にイギリスを旅行される方にもおすすめかもしれません。

パリ アンティーク物語

山下雅之 映子著 東京書籍

こちらも素晴らしい手引書です。ともに学者であられるお二人のフランスでの経験を交えたアンティーク案内はとてもあたたかいものです。お店を営んでいた時にプロバンス地方のラベンダーの仕入れのお世話をしてくださったのが映子夫人でした。FAXとお便りだけでのやりとりでしたが、夫人の細やかな心配りはたいへんありがたいものでした。フランスの文化を愛しそれぞれのスタンスで活躍されるご夫妻はとても魅力的に感じられます。特にヨーロッパのレースの歴史はわかりやすくまとめられています。

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