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大好きな本 1
リンゴの木の村で

チャルカ著 ヴィレッジブックス

昔1本のりんごの木がありました。旅人はその木がたいへん気に入り、その実をとると少し休んで行くことにしました。次から次に旅人たちがやってきてその木の周りに住むようになり、やがて村ができました。そんなチェコの村「ヤブロネツ」を東欧雑貨のパイオニア、チャルカさんたちが旅した記録です。チェコのガラスボタンを昔と同じ手法で作り続ける人たち。誇りをもって迷うこと無く伝統を守る人たち。その人たちの美しい笑顔が心にしみます。ボタンデザインのデッサンの素晴らしさ、おいしそうな料理。旅してみたい村、ヤブロネツの貴重な記録です。

ビロードのうさぎ

マージェリィ ビアンコ著 酒井駒子絵

ブロンズ新社

これまでにもたくさんの「ビロードのうさぎ」が絵本として刊行されました。中でも酒井さんの絵はとてもレベルの高いものだと思います。古典的物語に絵をつけるという作業は時代背景や国のことなどクリアしなければならない点が多くあるはずです。それを自分らしい解釈でみごとに視覚化し新しい絵本として産み出された酒井さんは素晴らしい作家さんだと改めて感じました。「赤い蝋燭と人魚」「金曜日の砂糖ちゃん」など、繊細でどこか日本的な画風で知られる酒井さんのこれからがたいへん楽しみです。子どもの後ろ姿など抱きしめたくらい愛らしく描かれています。

くちぶえカタログ

松浦弥太郎著 

ブルースインターアクションズ

独特のスタンスで活動する松浦弥太郎さんの随筆集です。ブログでもお伝えをしてきましたが、中目黒に古書店「カウブックス」を経営する傍ら「旅する本屋」として移動古書店も長く続けてこられ、さらに今年は「暮らしの手帖」の新編集長というお仕事が加わりました。この本は松浦さんが出会った人、モノについてのエピソードが1ページに一つずつ語られます。それぞれの人、それぞれのモノがとても魅力的です。そこに深い気持ちのやりとりがあるからでしょう。何度も開いては読んでみたくなる本です。

BRAMBLY HEDGE

SUMMER STORY

JILL BARKLEM著 COLLINS

おなじみ「のばらの村のものがたり」の洋書版です。私は物語の中ではこの「夏の物語(邦題「小川のほとりで」)」が大好きです。現在分冊タイプのシリーズが日本では出版されていないようですが、子どもの手にも持てる大きさ、重さでの再版を期待したいです。かわいらしいネズミたちのそれは素敵な結婚式。きれいにデコレーションされたいかだの上でのパーティーには、おいしそうな食べ物がたくさん。皆のコスチュームもお洒落ですね。丁寧に描かれており、何回みても新しい発見があります。著者は驚くほどの数のデッサンと下絵を描いてこの作品に臨んだとのこと。子どものための本だからこそ力を抜かない作家姿勢に心をうたれます。

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